2019年6月8日
『アトピー性皮膚炎Q&A』
〜素朴な疑問から最新治療まで〜
というタイトルでおおがクリニック 院長 医師 太神和廣先生
にご講演していただきました。
講演会の詳細はこちら
先生のご厚意により、講演会の際にアンケートにいただいたご質問に対するお答えをこちらに載せていただきます。
※以下の質問やお答えについて「おおがクリニック」や「太神先生」への直接の問い合わせをすることはご遠慮させていただいております。もし、ご相談されたい場合には、おおがクリニックに受診の上で、お願いいたします。
おおがクリニック
〒963-0211 福島県郡山市片平町出磬東5番地の5
●今回の講演会で、知ることの出来なかったアトピー性皮膚炎のことやその他のアレルギーについての疑問点がありましたら、ご記入ください。
・20代女性なのですが、年齢を重ねるたびにアトピーは軽くなっているように感じます。しかし、10代の時に皮膚を書いてしまったあとが茶色く残っています。あとを薄くするためには日常生活で行った方が良いスキンケアはありますでしょうか?
「茶色く残っている」のかまだアトピーの状態が残存しているのかによって対処の仕方がことなりますので、一度診察を受けたほうが良いと思います。アトピーは完全に治っているのであれば、時間はかかりますが徐々に薄くはなってくると思います。
・アトピー性皮膚炎がなかなか治らない(1歳半〜アトピー性皮膚炎を治療中、現在4歳4ヶ月)。なかなか治らない原因(自分の子供だけでなく一般的に)というのを知りたい。
講演でもお話したとおり、治療が不十分である可能性が大きいですが、処方する側(医師)の問題と処方されて使う側(患者様)の問題とありますので一概にお答えは難しいです。
・小さい頃は子供たち4人ともきれいな肌をしていましたが、次女(中1)、三女(小2)がアトピーのようで関節、体に発疹が見られるようになった。2人共、食物アレルギー(次女、卵白)、昆虫アレルギー(三女)を持っているので食物(卵白)を控えた方が良いのか?現在は卵を食べても症状が出てないので食べさせていました。
中1、小2の年齢ですと、食物アレルギーが皮膚症状に関係している可能性は少ないので卵のものを控える必要はないと思われます。
・今後の治療薬になってくるデュビクセントについてもう少し詳しく知りたかったです。金額面のことなども含めて。
デュビクセントはまだ一部の専門病院などで使われている段階ですが、高額医療になりますので自己負担限度額は確実に超過してしまいます。保険負担割合、収入などにより自己負担は異なりますので、使用希望の場合は事前に医療機関窓口などでご相談ください。
・食事によって良くなってくるということをお聞き出来るのかと思ってきましたがそうではなかったので、残念でした。(1) 食事とアレルギーとの関係を詳しく聞きたかったです。(2)
(1)、(2)ともに食物アレルギーについてのご質問ですが、今回は時間の関係で簡単にしか御紹介できませんでした。
・砂糖、人工甘味料との関係、これらを断つことで改善された例はありますか?
残念ながらそのような例は存じ上げません。
・アレルギーは薬以外で良くなることがあるのでしょうか?
環境を変えるとは、食べ物もかえる?(添加物なども大きいですよね?)
アレルギー疾患はもともとの遺伝的な素因とその後の生育環境との相互作用で発症してくると考えられていますが、なってしまったアレルギー疾患を環境を変えるだけで良くすることは現実的にはなかなか難しいです。ただしスギ花粉症のように原因と結果がはっきりしている場合には原因を避けることで良くすることはできます。
・プロアクティブ療法は鼻炎などのアレルギーでも同様でしょうか?
食物(添加物)とアレルギーとの関連はありますか?
プロアクティブ療法は今のところアトピー性皮膚炎の治療のみにだけ行われている治療の方法です。極まれに一部の食品添加物でアレルギー症状がみられることはあります。
・息子が幼児の頃、小児性湿疹と言われ、乾燥肌(重症ではなく)で保湿に心がけてきましたが、中学・高校と年齢を重ねるにつれ、ひどくなって来て、30歳にもう時期なる現在も苦しんでいます。ご説明の通り、良くなったり悪くなったりの繰り返しでどうすればいいか、ずっと悩んでいます。(勿論、皮膚科にずっと通院しています)
残念ながらそういう方はおられますが、通常の治療を行っても改善しない重症の方の場合は新薬を試みることも考えてみてはどうかと思います。
・子供がアトピー性皮膚炎で、良くなったり悪くなったりを繰り返しています。特に夏になるとひどくなり、薬を塗ると良くなります。なので、同じ薬を良い時も悪い時も塗り続けています。良い時が続いた時でも同じ薬を続けていた方が悪くなるのを防ぐためにも良いのか?良くなった時だけ違う薬に変えた方がいいのか(今後、強い薬を塗り続けると体がその薬に慣れてしまって、いずれ効かなくなってしまうのではないか心配です)
良くなった時にすぐに薬を塗るのを止めたり、別の薬にすぐ変えるのはあまりお勧めしません。講演でも御紹介したプロアクティブ療法というやり方で治療を続けてみてはいかがでしょうか。
・食物アレルギーについて、完全除去、少量摂取、どの時期にどのように対応していけば良いのかわからないのが現状です。食物依存性運動誘発アナフィラキシーなど。園や学校もその都度対応を保護者に委ねることが多く、どう対応、依頼したら…、と悩むことがあります。
食物アレルギーの児に対する対応は郡山市内の小中学校では「食物アレルギーガイドライン」を作成しましたので、それに従っていただければと考えますが、細かいところは主治医に相談してみてください。保育所、幼稚園ではまだ対応が標準化されていませんので、今後の課題とさせていただきます。当面はやはり主治医にご相談ください。
・目をこすることが増え、眼科を受診したところ、花粉症(アレルギー)と言われたが、特に採血など検査をすることはしないと言われました(4歳児)。日h儒家も同じような反応。きちんとアレルギーを調べた方がいいのか教えていただきたい。
花粉症でもスギだけとは限りませんし、花粉症も低年齢化しておりますので今後の生活上の注意点にも関係してきますので、検査はしておいた方が良いと考えます。
・自然療法におけるアレルギー(アトピーへの効果、エッセンシャルオイルでの効果はどうか?)
まだ未知の分野ですので何とも申し上げられません。
※以上の質問やお答えについて「おおがクリニック」や「太神先生」への直接の問い合わせをすることはご遠慮させていただいております。もし、ご相談されたい場合には、おおがクリニックに受診の上で、お願いいたします。
6月2日のアトピー性皮膚炎の講演会の
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【日本アレルギーリハビリテーション協会】
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