アレルギーとたたかうセラピスト
及川文宏より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
福のしま研究会
YouTubeとnoteでは、アレルギー疾患に対する理学療法についてお伝えしています。
運動時の5つの反応
・交感神経が高まる
・血管が収縮する
・血圧が上がる
・筋収縮が生じる
・筋に多くの血液が必要になる
この5つの反応の中で、矛盾が生じているところがあります。
どこか分かりますか?
・・・
・・・
・・・
ここでヒントを出したいと思います。
問題解決のヒント
【ヒント①】
「筋の中の血管はどうなっている?」
【ヒント②】
「血管の収縮(血圧を高める)のは、何のため?」
【ヒント③】
「交感神経は血管を収縮させる」
【ヒント④】
「血管が収縮している場所の血液は豊富?」
分かりましたか?
血管の太さと筋組織への血液流入という視点で説明しますね。
血管が収縮している部位は、血流のスピードは速くなる。
一方で、その部分への血液の供給という意味では、
少なくなってしまう。
分かりますか?
たくさんの血液を必要とする筋内の血管は
拡張していた方が良いですよね。
僕の画伯なみのこの絵で理解できるかなぁ笑笑
基本的に血管は、
交感神経活動亢進
→血管平滑筋収縮
→血管収縮
[アドレナリン作動性血管収縮神経]
運動時に多くの酸素を必要とする
筋内の血管では
交感神経活動亢進
→血管平滑筋弛緩
→血管拡張
[コリン作動性血管拡張神経]
(※ネコの四肢の骨格筋血管に交感神経性血管拡張神経が存在することは明らかにされているが、ヒトでは前腕や大体のきんに存在するとの報告もあるが、いまだ議論が多い。)
運動時の血流コントロール
たくさん運動すれば、その分たくさんの血液が必要になるので、
①血管を収縮させてたくさんの血液を素早くそれぞれの筋に運ぶ。
②筋においては血管を拡張させて必要な酸素と栄養素を筋細胞内に取り込む。
イメージはつきましたか。
筋の状態を把握するには、
体性神経(運動神経・感覚神経)だけではなく、
筋内血流と交感神経との関わり
を理解しておく必要があること
が少しでも伝わってくれることを願っています。
これを単なる知識ではなく、臨床でクライアントの筋の状態を確認する際の生きた情報として、ぜひ、使っていってください。
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【参考文献】
・やさしい自律神経生理学
昭和大学医学部生理学講座客員教授 鈴木郁子
・運動ど自律神経
体力科学
1994 43 130~135
名古屋大学環境医学研究所 高次神経統御部門 自律神経行動科学分野 間野忠明
これら文献に詳しく書いてありますので、ぜひ、読んでみてください。
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最後まで読んでくださってありがとうございます🍀
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