交感神経と筋緊張の繋がり

アレルギーとたたかうセラピスト
及川文宏より
日本アレルギーリハビリテーション協会
アレルコア
福のしま研究会
 YouTubenoteでは、アレルギー疾患に対する理学療法についてお伝えしています。

 

 

交感神経が優位だと筋が硬くなりやすい

 

 

・筋緊張が亢進している

・なかなか脱力できない

・緊張性の痛みが生じやすい

 

 

自律神経のトラブル(ここでは、特に交感神経が優位な場合)があると上の3つのような症状が認められやすい。

 

緊張性の頭痛、首・肩・腰・股関節などの痛みが生じやすい。

 

これ、臨床で感じる人は多いと思いですよね。

 

 

ここで疑問が生じないですか?

 

筋をコントロールしているのは

体性神経でしょ?

 

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 末梢神経 = 体性神経 + 自律神経
  体性神経 : 感覚神経 + 運動神経(骨格筋のコントロール)
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自律神経は、骨格筋に関係するの??

 

   ・・・

 

   ・・・

 

   ・・・

 

   ・・・

 

 

 答えとしては、

 

交感神経と骨格筋は関係しています。

 

 

以下の2つによって、自律神経と骨格筋が直接関係していることが分かっている。

 

 

1)解剖学:

 交感神経線維が骨格筋につながっている

 

 骨格筋の形態学的研究(組織化学的方法や電子顕微鏡を用いた研究)において、骨格筋がノルアドレナリン作動性交感神経線維の支配を受けていることが分かっている。 Barker, D, and Saito, M.: Autonomic innervation of receptors and muscle fibres in cat skeletal muscle. Proc. Roy. Soc. London, B 212, 317-332, 1981.


2)生理学:

 交感神経の電気刺激が錐内筋の張力を高める

 

 交感神経の電気刺激が骨格筋内の筋紡錘を形成する錘内筋の張力を高め、筋紡錘からの求心性インパルスを増すという動物実験での知見が報告されている

 

 

 

 

さまざまな研究から、

 

交感神経が骨格筋を直接支配し

その活動性を調節する役割を担っている

 

ということが分かります。

 

 

だから、

 

・筋緊張が亢進している

・なかなか脱力できない

・緊張性の痛みが生じやすい

 

このような症状を持つクライアントに出会ったら、症状を訴える患部だけではなく、

自律神経の問題(特に交感神経が優位になっている)の評価

する必要がありますね。

 

 

 

患部だけをみていた場合

介入すればするほど悪化してしまう経験をしている方は、少なくないですよね。

 

 

①自律神経のバランスを整える

②患部への評価・介入

 

この順番で関わるだけで、クライアントの回復がスムーズに進むことがあると思いますよ🍀

 

 

ぜひ、その視点を持ってください。

 

 

 

最後まで読んでくださってありがとうございます🍀

 

 

 

アレルギーとたたかうセラピスト
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