アレルギーとたたかう
理学療法士 及川より
『汗アレルギー』
この言葉を知っていますか?
汗アレルギーとは
自分の汗に対して
・かゆみ
・赤み(紅斑)
・赤い腫れ(膨疹)
などの過敏反応が
生じるものです。
アトピー性皮膚炎
や
コリン性蕁麻疹
の症状を持つ患者さんに
見られます。
夏の汗を多くかく時期に
アトピーや蕁麻疹が
悪化することが多くなる
要因の一つですね。
アトピー性皮膚炎患者さんの
75%
が汗に反応して
かゆみなどの症状が出ます。
医学的に言うと
汗を抗原とした反応が生じて
患者さんの好塩基球から
ヒスタミン遊離が惹起されます。
今回の話から脱線してしまうので
詳しくは述べませんが
アトピー性皮膚炎が
リンパ球だけではなく
顆粒球の一種である好塩基球とも
関係していることが
上記の説明でも分かると思います。
この汗アレルギーへの
対策として
最も効果的なのは
シャワー
清拭
です。
ありきたりですが
これが医学的に証明されている
対策の一つです。
汗をかいて
時間をおかずに
シャワーを浴びる
(※この際、石鹸を使用する必要はありません)
もしくは
濡らしたタオルで
擦らずに
ポンポンと
汗を吸い取るように拭く。
特に
皮膚の荒れやギズがある場合には
汗の抗原が体内に入りやすいので
早めに汗を拭き取ってください。
汗(抗原)が
肌の内部に入っていかないためにも
保湿は大切になります!!
汗は
不足すると乾燥に
つながりますし、
肌の内部に吸収されると
アレルギー反応が生じる
という
なかなか大変なものですが、
自分自身の肌が
どのような状態なると
アトピー性皮膚炎が
辛くなるのかを知り
しっかりと
対応していくことが
とても大切になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
[参考文献]
アレルギー Japanese Jornal of Allergology Vol.66 1185-1186(9)2017
https://ameblo.jp/allergie-therapist/
【日本アレルギーリハビリテーション協会】
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