皮膚科に勤める
理学療法士地口より
先日、都内某所で開かれた
患者の会の方々による
アトピー性皮膚炎・気管支喘息をもつ患者さんの
ための講演会に参加してきました。
患者さんやその家族だけでなく、
皮膚科・呼吸器内科の医師も
半分弱ほどいたイメージです。
両分野で有名な医師による講演のほとんどは
ステロイドを始めとした
外用薬・吸入薬の正しい使い方を知り、
ネットであふれている
根拠もない情報に踊らされず、
自分が自分の治療のチームの一員となり
肌と喘息と向き合うこと。
当院にいらっしゃる患者さんたちもそうなのですが、
炎症の酷い肌状態で来る方々は
ステロイドをちまちま使って、
本当に炎症が酷いときにしか塗らないや、
医師の指示を仰がない
脱ステロイドをした方々が本当に多いです。
↑よく皮膚科で処方されるステロイド外用薬
なんでも20年以上前に放送された
テレビニュースでの誤った情報発信が
今でも脱ステロイドや
アトピービジネスの声を大きくしている一因だとか、、、
もちろん、
ステロイド外用薬は
副作用がないとは言えないですし、
長期的な目で見れば
皮膚の萎縮や、毛細血管拡張、
多毛などありますが
それを踏まえても
炎症を抑えるメリットの方が大きいとのこと。
私は医師や薬剤師ではないので
薬についてここで述べるのは
職域の範疇を超えてしまうので控えますが、
実際にステロイドを使って、
良くなった人たちの声を会って聞ける
患者の会というのは
情報過多で何を信じればいいのか、
いろんなことを試しても良くならなかった
患者さんの不安を取り除き、
結果、服薬アドヒアランスを向上させ
医師と一緒に薬も使いながら
治療にとり組めるのではないかと思います。
もし、お近くにそういった患者さんがいれば、
まずは正しい情報の取り方を
伝えてあげていただければ幸いです。
参考までに
「認定NPO法人 日本アレルギー友の会」
http://www.allergy.gr.jp/
本日もお読みいただきありがとうございました
*ブログ内の写真はネットよりお借りしています。
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【研修会案内】
日本アレルギーリハビリテーション協会
【福岡】2017年11月〜2018年3月
『アレルギーセラピストコース Basic1〜4』in 福岡
日時:
2017年
① 11月18・19日(土・日)
② 12月16・17日(土・日)
2018年
③ 2月10・11日(土・日)
④ 3月10・11日(土・日)
詳しくは、
日本アレルギーリハビリテーション協会
の研修会案内をご覧ください。