皮膚から人を元気にしたい
理学療法士の高橋美穂です。
紫外線を受けた皮膚に起こるトラブルとして
①免疫機能低下
②表皮の乾燥
③日焼け(赤くなる、黒くなる)
④シミ・しわ
があり、前回は①免疫機能の低下について
お伝えしました。
今回は②表皮の乾燥についてです。
紫外線は皮膚の保湿機能を低下させます。
紫外線によりどうして表皮が乾燥してしまうのか・・・?
それは、紫外線は非常に強いエネルギーの光のため
UV-Aは真皮層のコラーゲン繊維の破壊
UV-Bは表皮最下層の基底層の細胞を破壊し
ダメージを与えます。
私たちの身体は、この紫外線による
細胞の破壊に対し、
細胞の増殖スピードを早める
ことで対応します。
その結果、紫外線を浴びると
一時的に表皮のターンオーバー(新陳代謝)
が早まります。
『ターンオーバーが早まる』
と聞くと良いことじゃない?
と思ってしまいますが、そうでもないのです・・・。
なぜなら、基底細胞の増殖スピードが早まると
そこから生まれた表皮細胞(ケラチノサイト)は
不完全なまま作られ、そのまま上に押し上げられて
いきます。
表皮細胞の大きな役割である
保湿
が不完全なため、十分に働くなくなります。
皮膚の保湿の重要性は以前ブログでお伝えしました。
http://ameblo.jp/hanaharumiho/entry-12217367017.html
参照ください。
特に、皮脂膜・細胞間脂質・NMF成分の働きを弱めます。
こうして、表皮は水分を保てず
皮膚のバリア機能をも低下させていきます。
また、夏場は
シャワーや合成界面活性剤の洗浄剤の使用回数や
エアコンによる空気の乾燥も
表皮の乾燥の引き金になります。
次回は日焼けについてです・・・。
*ブログ内の写真はネットよりお借りしています。
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日本アレルギーリハビリテーション協会
長野リハビリテーション研究会ACT
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今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
高橋美穂