皮膚から人を元気にしたい
理学療法士の高橋美穂です。
前回は皮膚自体に紫外線を防御する機能があること
をお伝えしました。
今回からは紫外線を受けた皮膚で起こる
トラブルとその原因
についてです。
①免疫機能の低下
②表皮の乾燥
③日焼け(赤くなる、黒くなる)
④シミ・しわ
です。
今回は①免疫機能の低下です。
みなさん、夏場に外で長く活動していると
夕方、身体がだるくなったり
特に子どもさんが熱発した経験はないでしょうか?
その原因は・・・
表皮にある有棘層には
ランゲルハンス細胞という
免疫専門の細胞が存在しています。
ランゲルハンス細胞は抗原提示細胞とも言われ、
体内に入ってきた異物(抗原)の情報を
リンパ球に伝え、体内に抗体を作るように
指示を出します。
とても重要な働きです・・・。
しかし、皮膚が
紫外線(UV-B)や合成界面活性剤
の攻撃を受けてしまうと
紫外線感受性が高いと言われるランゲルハンス細胞
は、その細胞自体や働きに異常をきたします。
抗原提示機能も失われてしまうため、
外部の攻撃から身体を守ることができなくなってしまいます。
それは、
ランゲルハンス細胞は
メラノサイト(表皮最下部の基底層に存在する)
よりも上部に存在しているため、
メラニン色素では紫外線の攻撃から
ランゲルハンス細胞を守ることができないのです。
短時間の紫外線であればその部分だけ
の免疫機能の低下にすみますが、
長時間紫外線に曝されると
全身の免疫機能低下を引き起こし
身体はスムーズに防御機能を整えられなくなります。
これが夏場外で活動した後の状態なのです。
また、紫外線が免疫力に影響して引き起こされる病気に
口唇ヘルペス
(ウィルス感染症の単純ヘルペス)
があります。
普段は体内に潜伏しているウィルスが、
紫外線などによって免疫力が低下すると
ウィルスが再活性化し、唇などに現れてきます。
紫外線の影響について次回は
乾燥と日焼けについてです。
*ブログ内の写真はネットよりお借りしています。
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日本アレルギーリハビリテーション協会
長野リハビリテーション研究会ACT
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今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
高橋美穂
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