どうも生理学オタクの理学療法士藤原翔です
今回は前回に引き続き
酵素についてお伝えします!
酵素には
①消化酵素
②代謝酵素
③食物酵素
があるというのは前回の復習です
食物酵素の説明がまだでしたね
食物酵素というのは
その名前の通り
僕たちが普段口にしている
食べ物に含まれている酵素のことを指します
食べ物には自己消化といって
自分自身を消化する酵素を持っているんですねぇ
特に
発酵食品、生野菜や熟す前の果実に多く含まれています
食物酵素は熱に大変弱く
大体50℃以上では酵素の働きは失われてしまうようです
なので
火を通した食べ物ばかりでは
食物酵素が失われてしまい
本来必要でないはずの自分の消化酵素を使ってしまい
身体に余計な負担を掛けてしまいます
さらに
現代の食べ物には
昔の食べ物に比べて
食物酵素が少ない理由があります
それは
①精製食品の普及
②野菜や果物に含まれる食物酵素の減少
①精製食品の普及
現代は精製技術が向上し
精製された食品が数多く出回っています
白砂糖、小麦粉、白米などなど
白いものがほとんどです
スーパーなんかには精米された白米が多く
却って玄米の方が手に入りにくい状態です
食べ物は
精製される過程で
様々な工程を挟みますから
大事な大事な酵素は
ほとんど削ぎ落とされてしまっているのです
何ともったいない!
精製されたものだけでなく
野菜の皮を
口に残るからといって捨てていませんか?
これももったいないですよ
皮にこそ豊富な栄養素が含まれているんです!
あ
但し残留農薬に注意ですよー
②野菜や果物に含まれる食物酵素の減少
現代の野菜達は
昔に比べると栄養価が下がってしまっていると言われます
その理由としては
・雄性不稔F1種の普及
・人口増加に伴い、生産性・安定供給をさせやすい化学肥料の使用が増えた
・農薬の使用
・旬を無視した栽培
・地産地消ではなく、流通に時間がかかり鮮度が低下
などが挙げられます
雄性不稔というのは
以前お伝えしたので詳しくは割愛しますね
詳しくはこちらをどうぞ
http://ameblo.jp/orange-ca-21/entry-12188339557.html
http://ameblo.jp/orange-ca-21/entry-12189321657.html
簡単に言うと
不妊症の不自然な野菜の事です
見た目や色重視の野菜たちですね
昔は
家畜の糞や人糞を肥料として使用しており
有機肥料が多かったのです
この有機物を
土壌中の微生物が分解することで
豊かな土地が形成されていました
食物連鎖のバランスとでも言いましょうかね
土地に負担を掛けない栽培方法が採られていました
(今回は有機農が良いのか、自然農が良いのかの話は措いておきます)
微生物達が
野菜の栄養素に
重要な働きをしていたんですね
ですが
戦後の食糧難を脱するために
安定供給・大量生産に向いている
化学肥料が普及していきました
確かに化学肥料のお陰で食料供給量は増えたのですが
化学肥料というものは無機物ですから
使い続けていれば微生物が住み難い
やせた大地になってしまうのですよ
また
農薬の使用も微生物の減少に拍車を掛けましたし
野菜は農薬から自分の身を守るために
酵素を消費してしまうそうです
野菜というのは
その土地本来の気候や土壌の特性に合わせたものが
一番栄養価が高くなります
これは当然の事ですよね
旬のものを美味しくいただきましょう
流通の件は仕方のないことではありますが
現代の食物供給では
出荷されてから
僕たちの口に入るまで
どうしても時間が掛かってしまいます
そのうちに
鮮度はどんどんと低下し
それに伴い酵素もどんどんと減少してしまうのです
昔と今では
栄養素は変わっていないとおっしゃってる方もいるようですが
個人的には到底そのようには思えません
現代の生活スタイルの一つ一つが
野菜に限らず
食べ物の栄養価を下げる原因となっているのだと思いますよ
出来る範囲で改めていかないとですね!
いつになったらマグネシウムの話は出てくるの?
という声が聞こえてきそうなので
そろそろ話題を変えます
体内で作られる
消化酵素や代謝酵素が働くときに
活性化させる
つまりスイッチの役割をしているのが
補酵素と呼ばれる物質です
コエンザイムと聞くとピンとくる人もいますかね?
酵素と補酵素は相棒であり
どちらか一方では機能しないわけです
んで
補酵素というのは
ビタミンやミネラルがその一翼を担っているんですが
その中でもマグネシウムは
多数の酵素の補酵素として働きます
マグネシウムが足りないと
様々な消化や代謝活動を
開始させることが出来ないというわけですね
今回はまあこれぐらいにして
次回はマグネシウムが不足する原因についてでも書いていきます
ではでは
※ブログ内の画像はネットからお借りしています