カテゴリ:交感神経



基本的に血管は、 交感神経活動亢進→血管平滑筋収縮→血管収縮 [アドレナリン作動性血管収縮神経] 運動時に多くの酸素を必要とする筋内の血管では 交感神経活動亢進→血管平滑筋弛緩→血管拡張 [コリン作動性血管拡張神経] (※ネコの四肢の骨格筋血管に交感神経性血管拡張神経が存在することは明らかにされているが、ヒトでは前腕や大体のきんに存在するとの報告もあるが、いまだ議論が多い。) 運動時の血流コントロール たくさん運動すれば、その分たくさんの血液が必要になるので、 ①血管を収縮させてたくさんの血液を素早くそれぞれの筋に運ぶ。 ②筋においては血管を拡張させて必要な酸素と栄養素を筋細胞内に取り込む。 イメージはつきましたか。
交感神経が優位だと筋が硬くなりやすい ・筋緊張が亢進している ・なかなか脱力できない ・緊張性の痛みが生じやすい 自律神経のトラブル(ここでは、特に交感神経が優位な場合)があると上の3つのような症状が認められやすい。 緊張性の頭痛、首・肩・腰・股関節などの痛みが生じやすい。 これ、臨床で感じる人は多いと思いですよね。 ここで疑問が生じないですか? 筋をコントロールしているのは、体性神経でしょ? 自律神経は、骨格筋に関係するの?? ・・・・ 答えとしては、交感神経と骨格筋は関係しています。 以下の2つによって、自律神経と骨格筋が直接関係していることが分かっている。

交感神経の働きのトラブルと胸郭の動きの柔軟性には、解剖学・運動学的にも密接な関係があります。詳しい説明は省きますが、以下の動画のような動きがとても重要です。 あなたの体は、どこまで動かせますか? 『交感神経ストレッチ』
このような患者さんを担当したことがある理学療法士は多いのではないでしょうか? ・患者さんが身体に触れるだけで全身の筋緊張が亢進してしまう ・関節や筋を動かしたいのに思うように介入ができない ・触れれば触れるほど、患者さんの力が入ってしまう ・患者さんの回復が遅れる(入院が長引く、再手術になるなど) ・夜、ぐっすり寝れていない このような場合、筋や関節の問題だけではなく、自律神経に問題がありそうだなぁと感じるのではないでしょうか。 『交感神経が優位になっていて、筋緊張が亢進している』 と考えられますよね。 でも、この現象、生理学的に説明できますか?